各科の先生方とも気軽に話せるアットホームな雰囲気が魅力

――――現在の1日のスケジュールを教えてください。

島袋

朝は7時半前には病院に着いて、病棟の入院患者を見ます。整形外科は外来と手術と入院患者というのが診療の流れ。私の外来は週2回で午前中外来の時は通院患者を診て、それ以外はずっと手術です。コロナ前は1日中手術をして、夜手術が終わってから入院患者さんの顔を少し見て、あとは翌日の手術の計画や作戦を立てたり、その日行った手術の復習をしたり、いろいろ勉強して夜8時頃帰るという感じ。

衛藤

僕も来年整形外科を回ったら、こんな感じなんですね。

島袋

研修医は通常、大体私と同じような時間に来て、同じようなスケジュールで動きます。第一・第二助手として手術に入って勉強してもらっています。

立津

形成は朝が早く7時前後には出勤します。うちの科の特性として傷を診ないといけないため、包帯やガーゼの交換があるんですね。朝イチで来て病棟を回って患者さんの処置をしていたら、大体8時半です。僕も島袋先生と同じようにほとんど手術と外来で、外来は週4回から多い時は6回の時もありますが、常勤医師が僕1人になったので、調整で減らしてもらっています。

赤嶺

僕も朝は立津先生と同じ時間に病院に来て、一緒に病棟を回って患者さんのガーゼや包帯の交換をします。

立津

研修医の先生には、ほとんど一緒に回って、何かできる処置があればやってもらってますね。

赤嶺

手術にも助手としてよく入ってましたしね。

立津

そうそう。赤嶺先生にみっちり業務を覚えてもらっていたから、僕がコロナで休んでいる時は本当に助かりました。非常勤の東盛先生に助けてもらいながら、傷の処置や軟膏の処方、通常の業務もやってくれてね。

赤嶺

自分が責任を感じながら患者さんの処置や対応をするのは、研修医にとってなかなかないことでいい経験になりました。ケータイをライブカメラみたいにして立津先生に相談できたので安心でした。

島袋

だいぶ早い独り立ちになったね。

――――研修医のお2人は、研修中に自分の中で決めているルールや心構えなどはありますか?

衛藤

患者さんに接する際に影響がないよう、ストレスをため込まないようにしています。週1のサッカーや家飲みで上手に発散し、悩みを抱え込まず先生方に相談することも。自分の実力やキャリアがまだ足りないことを自覚するのも大事だと思ってます。

島袋

いつでも気軽に相談してください!

赤嶺

僕はいろんな人と話すことかな。研修医のうちにいろんな科の先生方と話して、各科の常識をある程度知識に入れておきたいし、専門医になった時に相談しやすい雰囲気を作るようにしています。

立津

いい心がけだと思うよ。

赤嶺

あと、空いた時間は入院患者さんと話すようにしてます。回診では言いにくいこともできるだけ聞いて、上の先生に伝えるようにしていますね。

立津

形成外科で処置の多い足の壊死は糖尿病内科と関わりが深いんですが、赤嶺先生は積極的にハートライフクリニックの糖尿病内科を回っていろいろ勉強してきてくれて、私に伝えてくれます。研修医のうちにネットワークを広げるのは、すごくいいなと思いますね。

――――島袋先生、立津先生は県外の病院での研修に行かれたそうですが、そこでの経験はいかがでしたか?

島袋

所属している琉球大学からの国内留学として1年間神戸大学で学びました。県外に住むことも初体験で、100年を超える歴史と素晴らしい実績のある大学の凄い先生方と知り合えたり、同世代の先生方との友情が生まれたり、いい刺激をもらえました。県外の大学では技術や知識だけでなく、指導する先生の考え方や指導の仕方も一緒に学べます。同じ場所で同じ先生とだけ関わるよりも多くのものを吸収できますし、場所が変われば病院のルールや手術のやり方、風習も変わるので貴重な体験ができたと思います。そしてハートライフに戻ると、うちがすごくいい病院で働き甲斐があることも再認識できますね(笑)。

立津

僕は東京女子医大の本院で1年間研修し、がん切除後の再建など長時間かかる大きな手術を数多く経験できました。2年目には女子医大の関連施設である鹿児島市立病院で、指の切断や広範囲熱傷などの外傷ばかり診ました。事故で腕の皮がはがれたケースや母指多指症の指を5本にする手術もやりました。

島袋

形成って多指症もやるんだね。

立津

はい。鹿児島での経験があったおかげで、ハートライフでも外傷にすぐに対応できましたね。

――――先輩たちの話を聞いて研修医のお2人はどう感じますか?

赤嶺

僕は東盛先生と立津先生から県外研修の話を聞いていたので、研修医1年目の時から積極的に女子医大の方にメールして、コロナのせいで見学は1度だけでしたが内定をもらいました。先生方のおかげで女子医大の先生とも初回から結構仲良く話せましたし、来年にはさっそく僕も先生方の後輩になれます!できたら専門医研修は女子医大で取ろうかと思っています。

島袋

そうか、良かったね。おめでとう!

衛藤

すごい!来年からがんばってください。

赤嶺

ありがとうございます。県外で積極的に学んできた立津先生や島袋先生がまさに僕のロールモデルで、10年後、20年後になりたい医師の姿としてお2人を目標に頑張ってます。

島袋

いやー、なんかうれしいね。

衛藤

自分もがんばらなきゃ!整形外科に行くのは決めたんですが、3年目以降をどうするか。地元の福岡に戻れた場合と沖縄に残れた場合で進路も全然違うし、あえて本州に行くのもありだなとか。まだ研修医1年目なので決めてなくて。2年目に整形外科を回る時に島袋先生や他の先生方からも話を聞いて、ゆっくり考えればいいかなと思ってます。

島袋

うんうん。焦らなくていいよ。

立津

実家が福岡なら、逆に全然違うとこに行くとかね。

衛藤

それもありですよね。

島袋

あ、神戸はいいよー。おすすめ。

立津

東京もいいよー。プライベートでも遊ぶところ多いし楽しいし。人生のうちで1度は大都会に行っとくといろんな経験ができるよ。

ロールモデルの1人と憧れる立津先生(左)から傷の縫合の指導を受ける赤嶺先生(右)。「皮膚を少し押すようにするときれいに縫えるよ」とコツを伝授。

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