看護のスペシャリスト

特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を有し、水準の高い看護の実践を行うとともに看護師の指導やコンサルテーションが行える認定看護師は、2025年2月現在、ハートライフ病院に7領域9名認定看護師が在籍しています。また、高度で専門的な知識と技能を身につけ、医師による手順書のもとに診療の補助を行うことができる7名の特定行為研修修了者が在籍しています。

感染管理認定看護師

感染対策管理室 城間 克也

病棟在籍時に関わったノロウイルス集団感染で、対策方法の知識はあるが、スタッフを導く「指導力」が未熟なため、感染拡大をくい止められず苦い思いをしました。認定看護師の役割である「実践・指導・相談」を、知識・技術・経験とともに身につけ、感染管理では職員の中心となり牽引し、院内感染を防いでいきたいとの一心が感染管理認定看護師を目指すきっかけでした。今やコロナで大変な状況ですが、やりがいのある毎日です。

感染管理認定看護師

手術室 大城 美那

業務内容は院内感染の調査や監視、感染防止マニュアルの作成や整備、感染の情報提供や職員教育・指導など多岐にわたります。 また、医師や看護師、薬剤師などの関係職種を交えて感染対策委員会を構成し、各部門で発生している問題点の把握や共有などを行い感染予防を徹底し、安全な職場環境の構築と安心・安全な医療の提供に努めています。

緩和ケア認定看護師

4階病棟 長浜 洋美

看護師1年目に外科病棟に配属され、痛みや呼吸困難、身の置き所の無さを訴える患者にどのようにケアをしたらいいのか分からず、自分の不甲斐なさを感じていました。その中でも、最後の時間をどのように過ごしたらいいかと計画している患者と出会い、「人生を生ききる」事を考えるようになりました。「自分の人生これで良かった」と思っていただけるような看護の提供を目指しています。

クリティカルケア認定看護師・特定行為研修修了者

救急外来 兼本 愛美

私が認定看護師を目指したきっかけは、高度な専門的な知識・技術をもって患者さんやそのご家族へ支援したいと思ったことでした。学生の頃から認定看護師になりたいという思いがあり、入職してから認定看護師になるために段階的にキャリアプランを立ててきました。看護部の手厚いサポート、認定看護師の先輩のサポートもあり、理想とする形で資格を取得することができました。一緒に認定看護師を目指して活動してみませんか?

手術看護認定看護師・特定行為研修修了者

手術室 富田 賢一

認定看護師を目指したきっかけは、手術看護にやりがいを実感する自分に気づいた事でした。手術看護のイメージは『患者との関わりは限られた短い時間で信頼関係を築くのは難しい』と思われます。ですが手術が終わるまで常に患者に寄り添い、安全で確実な医療が求められる「術中」という時期に深く関われる特徴があります。また意識のない患者の擁護者として、望まれる理想の看護は何かを考えながら実践しています。

糖尿病看護認定看護師・特定行為研修修了者

3階病棟 比嘉 由布香

糖尿病療養指導士を取得後、日々の糖尿病患者さんとの関わりや、研究会や学会参加などを通して糖尿病看護の面白さを実感し認定看護師を目指したいと考えるようになりました。日々の業務と勉強の両立は大変でしたが、無事に合格し認定看護師になることができました。現在は、患者さんとの面談や療養指導を主に行っていて、患者さんの状態をタイムリーにアセスメントし特定行為でインスリン調整をしています。今は3階病棟の患者さんをメインに行っていますが、これから少しずつ活動の場を広げていきたいと考えています。

乳がん看護認定看護師・特定行為研修修了者

東4・5階病棟 奥田 美奈子

認定看護師を目指したきっかけは、術後の乳房喪失感に悩む患者さんを受け持ち、乳がん看護の難しさを痛感したことです。乳がん治療では、乳房切除やリンパ浮腫、脱毛などによるボディイメージの変化や、薬剤による妊孕性への影響など、セクシュアリティや精神的な負担が大きい場合が多く見られます。こうした課題に対して、専門的な知識や技術を身につけ、より患者さんのお力になりたいと考え、認定看護師を目指しました。現在は病棟で、乳がん術後の患者さんに対する心理的なケアや退院後の生活指導を行っています。また、スタッフ向けの勉強会を開催し、チーム全体でより質の高い看護を提供できるよう努めています。

乳がん看護認定看護師・特定行為研修修了者

外来 成田 明日香

認定看護師を目指したきっかけは、術後の乳房喪失感に悩む患者さんを受け持ち、乳がん看護の難しさを痛感したことです。乳がん治療は乳房切除や脱毛などの身体的変化や妊孕性への影響、精神的負担を伴うため、専門知識を習得して患者さんの力になりたいと考えました。現在は、術後の心理ケアや生活指導、スタッフへの教育を行い、質の高い看護を提供しています。患者さんの「相談できて良かった」という言葉が支えとなり、治療法選択時の意思決定支援や情報提供を通じて、納得できる治療を受けられるようサポートを続けています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

看護管理室 宮平 良太

褥瘡や足の傷などの傷に関するケアを中心とし、その他ストーマや失禁など排泄に関するケアを専門的に行っています。これらのケアを要する方達は、身体的・精神的・社会的に様々な苦悩を抱えてらっしゃることも多いと思います。水曜日は形成外科の先生と共に「足と傷の外来」を、水曜日と木曜日は消化器外科の先生と共に「ストーマ外来」を行っています。外来を通して、傷や排泄で悩む方達の力に少しでもなれたらと思っています。

特定行為研修修了者

救急外来 アーノルド 寿々奈

特定看護師が臨床現場にいることで、忙しい医師に代わって患者さんにタイムリーな医療を提供できるようになります。これにより、医師と看護師の両方の視点を活かした患者さんへの介入が可能となります。また、特定看護師を中心に、チーム医療への橋渡し役を果たせることも大きなメリットです。
さらに、自身のスキルアップにも繋がる点から、特定看護師の必要性を日々実感しています。今後も、患者さんに安全・安心を提供することを第一に考え、特定看護師の活躍の場を広げていきたいと思います。また、部署内での教育や看護師の育成にも力を注ぎ、努力を続けていきたいと考えています。

特定行為研修修了者

ICU 冨里 康太

特定行為とは、医師の判断を待たずに手順書に沿って一定の診療の補助を行うことです。診療の補助を看護師が担うことで、患者さんへ必要な医療をスムーズに提供できるようになり、医師は診断や治療に専念でき迅速に医療介入することができます。私が特定行為を取得しようと思った理由は、自身のスキルアップや自部署を始めとした病院全体での看護師の活躍の場を拡大し、チーム医療でよりよい医療を提供したいと考えたからです。

認定看護師になるには

日本の看護師免許を取得し、5年以上の実務・研修が必要です。さらに、実務・研修期間の3年以上は目指す認定看護分野での経験が必要です。
実務経験をクリアした上で、6ヶ月(615時間以上)の教育課程を修了すると認定審査(筆記試験)の受験資格が得られます。
また、認定看護師の資格は5年ごとに更新が必要です。