看護のスペシャリスト
特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を有し、水準の高い看護の実践を行うとともに看護師の指導やコンサルテーションが行える認定看護師は、2025年3月現在、ハートライフ病院に7領域8名認定看護師が在籍しています。また、高度で専門的な知識と技能を身につけ、医師による手順書のもとに診療の補助を行うことができる7名の特定行為研修修了者が在籍しています。
感染管理認定看護師

感染対策管理室 城間 克也
院内感染防止・低減のコントロールを目的に、感染防止に関する専門的知識・技術を用いた現場介入を行っています。院内感染の把握には日々の監視や疫学調査を行い、早期の問題発見や発生要因を特定し、対策やケア方法改善への介入に繋げています。目には見えない微生物の動き・存在を、職種に関わらず知識や技術を通し「感染の目」で見えるものとなる職員教育を心掛け活動しています。
緩和ケア認定看護師

4階病棟 長浜 洋美
看護師1年目に外科病棟に配属され、痛みや呼吸困難、身の置き所の無さを訴える患者にどのようにケアをしたらいいのか分からず、自分の不甲斐なさを感じていました。その中でも、最後の時間をどのように過ごしたらいいかと計画している患者と出会い、「人生を生ききる」事を考えるようになりました。「自分の人生これで良かった」と思っていただけるような看護の提供を目指しています。
クリティカルケア認定看護師・特定行為研修修了者

救急外来 兼本 愛美
クリティカルケア認定看護師として、救急医療を必要とする全ての患者さんに対して、問題の優先順位を迅速に判断し適切な初期対応が実践できるよう心がけています。また、患者さんとご家族の心理・社会的状況をアセスメントして支援しています。さらに、研修会の開催・OJTを通して救急看護の質向上に努めています。
手術看護認定看護師・特定行為研修修了者

手術室 富田 賢一
患者さんが手術を受けることはとても大きな決断が必要ですが、決断した後もまだまだ不安を抱えている患者さんは少なくないと思います。手術室の看護師は手術中だけでなく、手術を受ける前から患者さんやご家族の方々が手術に関する不安や疑問と向き合うためのサポートをさせて頂いております。また手術を受ける患者さんにとって誠実な対応ができるよう日々心掛けております。
糖尿病看護認定看護師・特定行為研修修了者

3階病棟 比嘉 由布香
糖尿病療養指導士を取得後、日々の糖尿病患者さんとの関わりや、研究会や学会参加などを通して糖尿病看護の面白さを実感し認定看護師を目指したいと考えるようになりました。日々の業務と勉強の両立は大変でしたが、無事に合格し認定看護師になることができました。現在は、患者さんとの面談や療養指導を主に行っていて、患者さんの状態をタイムリーにアセスメントし特定行為でインスリン調整をしています。今は3階病棟の患者さんをメインに行っていますが、これから少しずつ活動の場を広げていきたいと考えています。
乳がん看護認定看護師・特定行為研修修了者

東4・5階病棟 奥田 美奈子
認定看護師を目指したきっかけは、術後の乳房喪失感に悩む患者さんを受け持ち、乳がん看護の難しさを痛感したことです。乳がん治療では、乳房切除やリンパ浮腫、脱毛などによるボディイメージの変化や、薬剤による妊孕性への影響など、セクシュアリティや精神的な負担が大きい場合が多く見られます。こうした課題に対して、専門的な知識や技術を身につけ、より患者さんのお力になりたいと考え、認定看護師を目指しました。現在は病棟で、乳がん術後の患者さんに対する心理的なケアや退院後の生活指導を行っています。また、スタッフ向けの勉強会を開催し、チーム全体でより質の高い看護を提供できるよう努めています。
乳がん看護認定看護師・特定行為研修修了者

外来 成田 明日香
認定看護師を目指したきっかけは、術後の乳房喪失感に悩む患者さんを受け持ち、乳がん看護の難しさを痛感したことです。乳がん治療は乳房切除や脱毛などの身体的変化や妊孕性への影響、精神的負担を伴うため、専門知識を習得して患者さんの力になりたいと考えました。現在は、術後の心理ケアや生活指導、スタッフへの教育を行い、質の高い看護を提供しています。患者さんの「相談できて良かった」という言葉が支えとなり、治療法選択時の意思決定支援や情報提供を通じて、納得できる治療を受けられるようサポートを続けています。
皮膚・排泄ケア認定看護師

看護管理室 宮平 良太
褥瘡や足の傷などの傷に関するケアを中心とし、その他ストーマや失禁など排泄に関するケアを専門的に行っています。これらのケアを要する方達は、身体的・精神的・社会的に様々な苦悩を抱えてらっしゃることも多いと思います。水曜日は形成外科の先生と共に「フットケ外来」を、水曜日と木曜日は消化器外科の先生と共に「ストーマ外来」を行っています。外来を通して、傷や排泄で悩む方達の力に少しでもなれたらと思っています。
特定行為研修修了者

救急外来 アーノルド 寿々奈
特定看護師が臨床現場にいることで、忙しい医師に代わって患者さんにタイムリーな医療を提供できるようになります。これにより、医師と看護師の両方の視点を活かした患者さんへの介入が可能となります。また、特定看護師を中心に、チーム医療への橋渡し役を果たせることも大きなメリットです。
さらに、自身のスキルアップにも繋がる点から、特定看護師の必要性を日々実感しています。今後も、患者さんに安全・安心を提供することを第一に考え、特定看護師の活躍の場を広げていきたいと思います。また、部署内での教育や看護師の育成にも力を注ぎ、努力を続けていきたいと考えています。
特定行為研修修了者

ICU 冨里 康太
特定行為とは、医師の判断を待たずに手順書に沿って一定の診療の補助を行うことです。診療の補助を看護師が担うことで、患者さんへ必要な医療をスムーズに提供できるようになり、医師は診断や治療に専念でき迅速に医療介入することができます。私が特定行為を取得しようと思った理由は、自身のスキルアップや自部署を始めとした病院全体での看護師の活躍の場を拡大し、チーム医療でよりよい医療を提供したいと考えたからです。
認定看護師になるには
日本の看護師免許を取得し、5年以上の実務・研修が必要です。さらに、実務・研修期間の3年以上は目指す認定看護分野での経験が必要です。
実務経験をクリアした上で、6ヶ月(615時間以上)の教育課程を修了すると認定審査(筆記試験)の受験資格が得られます。
また、認定看護師の資格は5年ごとに更新が必要です。