LIFE No.06
院内研修はもちろん、県外研修も大きな刺激に。
ハートライフ病院は医師の成長を見守る病院

今回のドクターズ・スペシャルトークは整形外科と形成外科をフィーチャー。
ハートライフ病院で初期臨床研修中1年目と2年目の研修医、そして形成外科医、整形外科の医師が自身の体験を通して時に真剣に、時にユーモアたっぷりに語り合います。
部活のようなノリが感じられる楽しい話から、画期的な手術法で常に患者さんのQOL向上を目指す熱い思いまで。
若さと男気あふれるドクターたちのリアルな「男子会トーク」に注目です。

LIFE No.6

院内研修はもちろん、県外研修も大きな刺激に。ハートライフ病院は医師の成長を見守る病院

今回のドクターズ・スペシャルトークは整形外科と形成外科をフィーチャー。

ハートライフ病院で初期臨床研修中1年目と2年目の研修医、そして形成外科医、整形外科の医師が自身の体験を通して時に真剣に、時にユーモアたっぷりに語り合います。
部活のようなノリが感じられる楽しい話から、画期的な手術法で常に患者さんのQOL向上を目指す熱い思いまで。
若さと男気あふれるドクターたちのリアルな「男子会トーク」に注目です。

Member Profile

衛藤 勇斗 1年目研修医

福岡県久留米市出身。25歳。琉球大学医学部卒。2022年4月よりハートライフ病院で初期臨床研修1年目をスタート。研修医2年目で整形外科を回る予定で、初期臨床研修修了後は整形外科に進む予定。大学時代はフットサル部に所属。趣味はスポーツ観戦(サッカー)、料理。

島袋 全志 医師

豊見城市出身。38歳。琉球大学医学部卒。2012年、ハートライフ病院で初期臨床研修修了。同年4月、琉球大学整形外科入局。県内(離島含む)病院にて勤務(1年クール) 。2020年4月~2021年3月、ハートライフ病院整形外科へ派遣。2021年4月~2022年3月、神戸大学医学部附属病院勤務。2022年4月より再び当院整形外科へ派遣。日本整形外科学会整形外科専門医。医師13年目。既婚で2022年9月に第1子が誕生。

赤嶺 希 2年目研修医

浦添市出身。27歳。琉球大学医学部卒。2021年4月よりハートライフ病院で初期臨床研修をスタート。現在研修医2年目。7月より1か月間、形成外科で研修を行う。初期臨床研修修了後は形成外科に進む予定。大学時代はハンドボール部に所属。趣味は映画鑑賞、自転車。

立津 朝成 医師

西原町出身。37歳。琉球大学医学部卒。2016年、ハートライフ病院で初期臨床研修修了。同年4月より東京女子医科大学専門研修プログラムに所属。2017年4月~2018年3月、東京女子医科大学で専門研修を行い、2018年4月~2020年3月、鹿児島市立病院で専門研修を行う。2020年4月よりハートライフ病院形成外科勤務。現在、形成外科医長。医師9年目。既婚で1児の父。

施設の規模や研修医の数、手術症例数「ちょうどいい」が魅力のハートライフ

――――今日は研修医時代を振り返り、また研修医の先生方には現場で感じたことを気軽にお話いただけたらと思います。まずは初期臨床研修でハートライフ病院を選んだ理由を教えてください。

島袋

私は実習で他の病院も行きましたが、大病院だと研修医が20人とか結構多くて、研修医のアピールも強めで。ハートライフ病院はアットホームで規模も大きすぎないし、当時は研修医も今の半分程度で後期研修を受ける人も少なかった。実習での同期も個性的な奴ばかりで、自分に合うと思いましたね。

立津

僕は琉大から車で数分の場所に実家があるので家の近さで選びました(笑)。それと大学時代に軽音楽部で、先輩である島袋先生とは研修期間は入れ替わりでしたが、呼吸器内科の仲吉先生をはじめ、軽音部の先輩が結構いたことも理由ですかね。

島袋

そう。うちの病院って軽音部出身多いよね。

立津

先輩がいるところなら間違いないし、研修医が多すぎないから雇ってもらいやすいかなという安易な考えはあったかも(笑)。

赤嶺

僕は学生時代から形成外科に興味があって、大きくて忙しすぎるところより、県内の私立で中規模の病院がいいなと思っていました。病院実習でもスタッフの仲が良くて働きやすい印象があり、形成のオペが多くて外来の患者数も多めのハートライフに決めました。

衛藤

自分も忙しすぎず暇すぎずという病院を探してて。ハートライフは大学から近いのと、最初の見学で来た時、テレビで大谷翔平が2打席連続ホームランを打って、それを先生たちがテレビを観ながら、わあ~って騒いでたんです。

島袋

そういえばそんなことあったね。

衛藤

それを見て「絶対ここにしよう!」って決めました。みんな仲良さそうだなと思って。

立津

ああいう雰囲気っていいの?

衛藤

はい。自分はあれがめっちゃ良かったです。

――――研修医時代に何か印象に残っていることはありますか?

立津

ハートライフ病院で初期臨床研修を受けた後、東京や鹿児島の病院で専門研修を受けながら、救急外来でも勤務しました。ハートライフの研修医時代に3か月みっちり救急で研修を受けたおかげで、熱中症やアルコール中毒、風邪などの内科的な対応もしっかり対応できましたね。

衛藤

他の病院は研修で救急を回るのは2か月らしいです。

赤嶺

その分、うちは救急を厚く学べますね。

島袋

いざという時に強いよね。

――――研修医のお2人は何か現場で感じることはありますか?

赤嶺

僕は最初から周囲に形成外科希望を宣言していたので、手技で縫う現場には呼ばれることが多いです。

島袋

うちは病院全体で研修医を育てようと見守ってるからね。

赤嶺

それはすごく感じます。例えば内科を回っていても外科で首に針を刺す手技では声をかけてもらえます。おかげで3か月目には1人で中心静脈カテができるようになりました。

立津

すごいね!うちは各科の専門医の先生方から直接教えてもらえるからね。

赤嶺

はい。外科志望としていろんな経験ができるし、研修医同士でチャンスの取り合いにもならないのもいいです。

島袋

衛藤先生は研修医になって約半年だけど、学生時代とはやっぱり違う?

衛藤

はい。現場の経験すべてが新鮮ですね。いろいろな対応がまだうまくできる訳ではないですが、自分も整形外科志望だと同期に話しているので、救急当直の際に骨折っぽい人がいたら優先的に担当できています。

島袋

現場の処置が多く経験できるのはうちの強みだよね。

衛藤

それは実感しますね。学生の頃と違うのは責任で、上の先生と相談はしますが、見ているだけと実際に自分が責任を持って行うのは全く別物ですね。

立津

やっぱり責任は重くなるよね。

衛藤

あとは既に研修で回った内科の先生と医局で会うと、雑談とか違う症例の質問をすることも。入職してからは一層、どの先生とも話しやすい病院だと感じますね。

赤嶺

僕もそれは感じます。

口唇裂・先天奇形で形成外科の創造性に開眼
県民のQOL維持に役立つ整形外科

――――島袋先生、立津先生は、進路や専門はいつ頃どんな理由で決めましたか?

島袋

私は学生の時には整形外科に決めてましたね。実習で整形外科を回った時に一番手応えを感じたというか。実習で人工股関節の手術を担当して見学した際、股関節が痛い人の痛みを取って、歩きやすくすることにやりがいを感じました。心臓や脳などの命に関わる部分ではなく、ADL(日常生活動作)に関わることがしたいと思ったんです。あと、人工関節の手術って清潔度を上げて菌を防ぐ宇宙服風の手術着があって結構かっこいいんですよ(笑)。

立津

島袋先生、形から入るタイプですか?

島袋

そうそう。絶対着たいなと思って。

衛藤

立津先生はなぜ形成外科を選んだんですか?

立津

当時は琉大に形成外科の教室自体がなく、研修前は形成外科のことがよく分からなくて。だから最初は整形外科志望だったんだ。

赤嶺

え?そうだったんですか?

立津

それが研修医としてハートライフに入職したら、傷をたくさん診ている形成外科の東盛先生※1がいて。内科の先生の手が及ばないようないろんな部位の症例を、切ったり貼ったりして治してた。内科だけでなく乳腺外科で乳房再建もするし火傷も診る。あちこちでいろんな人に関わっていろんなことができるこんな科があるのかと、整形より興味が湧いたんだよね。

赤嶺

僕も研修を受けて形成って幅が広いなと驚きました。

立津

実際に形成外科で研修し始めたらおもしろくて、形成外科医になっちゃいました(笑)。自分にすごく合ってると思うね。

島袋

あと、整形外科って親睦会が多くて、先生方に「整形外科になりたいんです」って話したら親身に相談に乗ってくれて、部活みたいなノリが心地よかったんだよね。

立津

形成も似てますね。コロナ以前はよく集まってワイワイやってました。上の先生方の「プライベートも仕事もガッツリちゃんとやる!」という働き方にも憧れましたね。

――――研修医のお2人は、初期臨床研修後にそれぞれ整形外科と形成外科に進むことがすでに決まっているそうですが。

赤嶺

はい。僕はブラックジャックを見て医者に憧れたので、見えないように傷を縫うとか、スピーディーにオペを進めるとか、そんなことを夢見てました。

島袋

ブラックジャックは医者あるあるだよね。

立津

ですよね~。

赤嶺

子供の頃から工作とか手作業が好きだったので、内科よりは外科系が志望で。大学の実習でいろいろな科を回る中、切ったところをきれいにして傷を見えなくしたり、傷の開き具合や緊張度を考えながら、切り傷、切り方まで考える形成外科で口唇裂、乳房再建も経験しました。

立津

形成外科のイメージが大きく変わったでしょ?

赤嶺

はい。切り取った乳房から皮膚を切り取って乳首を作るなんて、自由度が高くクリエイティブだと驚きました。平面から立体的な発想を求められるのがおもしろいと思って、形成外科に進むことを決めました。

島袋

衛藤先生も最初から整形外科だったよね?

衛藤

はい。自分は高校までずっとサッカーをしてて、頑張れば九州大会に出場するような強豪校にいましたが、大会直前に怪我をしてサッカーができなくなりました。その後、選手のサポートに楽しさを感じ始めて、お世話になっていた整形外科の先生のように自分も整形外科医を志すようになりました。

島袋

そうだったんだね。

衛藤

うまく歩けなかった人が、治療によって元気に帰って行くのを実習で見ると、すべての年代の人のQOL向上に役立つ整形外科はやっぱりいいなと感じます。

立津

いや~、2人とも素晴らしい!

島袋

ホント頼もしいね!

学生時代の怪我がきっかけで整形外科医を志すようになった衛藤先生(左)。患者さんの足をチェックするポイントを実践しながら指導する島袋先生(右)。膝や足首などを支えながら、関節の動きのスムーズさや可動域などを確認する。

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