LIFE

2児のパパである金城先生ですが、家事や育児の分担はどうしてますか？

うちは妻も大学病院のドクターで共働きです。5歳と2歳の子供がいますが、ほとんどの家事や生活面のサポートは妻がしてくれているので、子供の送迎や皿洗い、洗濯などで手伝える部分はやるようにしています。

下のお子さんが生まれた時は育休を取ったそうですね。

うちの病院はワークライフバランスがとても優れていると思いますよ。私が取得したのは正確には育休ではないですが、妻の出産後1か月は時短勤務にしてもらって、科の先生方の協力や理解を得て、当番勤務を外して入院患者を持たなくても良いようにしてもらいました。

すごく画期的！いつか参考にしたいです。

普段も基本的には夕方5時半頃には帰宅できます。長く安定的に勤めるならプライベートの時間を確保しやすいのは大事なことだよね。

研修1年目の僕は、指導を受けた先生のアドバイスで朝と夜、病院で1時間ずつプラスして勉強に専念してます。

素晴らしいことだね。プライベートの充実やリフレッシュも大事だよ。私も趣味のマンガを読んだり、サッカー観戦も楽しんでます。

僕も仲間たちと週1でフットサルをしていました。コロナが早く落ち着いて復活できるといいですね。

研修医を受け入れる際に心がけていることはありますか？

アカデミックではないですが、心得のようなものを重点的に伝えているかな。例えば、カルテの電子化で病棟にいなくとも医局で業務ができるようになったけれど、「なるべく病棟で仕事をするように」と伝えています。病棟に行けば看護師に顔を覚えてもらえるし声をかけやすくなる。さらには患者急変の初期対応にスムーズに対応できて、学びの機会が増えると考えているからです。

医師も「現場」が大事。肝に銘じておきます！

現場では患者さんのことを一番良く知っている看護師から学ぶことが山ほどあります。研修医は上の先生と看護師をつなぐ役割であって欲しい。病院内のコメディカルスタッフとよく話すことは、職種や科を越えたチーム医療の連携や、医師に必要なコミュニケーション能力を養うことにも役立ちます。

いいことばかりですね。

まだ先のことだけど、銘苅先生は後期で進みたい科は決めているのかな？

血液内科などいくつか候補があってまだ絞れていません。心臓は苦手意識があったので、初期研修で絶対に循環器内科を回ろうと決めていました。まずはいろんな科を回りたいですが、今日聞いた金城先生の「循環器内科にまずは1年」という働き方に興味を持ちました。

どんな遠回りでも意義はあると思っています。仮に循環器内科を選択した後で、他に転科することになったとしても、その期間は強みに変わるし無駄ではないと思いますよ。

それ、ありですよね。参考にします。ありがとうございます。

これから医師を目指す医大生にアドバイスやメッセージはある？

研修先を決める際の条件は人それぞれで、何にでもメリット・デメリットがありますが、自分次第でデメリットを少なくできるなら良しとすべきです。例えば僕の場合は、神経内科にも興味がありますが、当院では神経内科を研修できません。しかしそのデメリットは他院で研修することでクリアできます。逆に消せないデメリットはほとんどないため、慨ね満足していますね。

私は、学生が研修先の病院選びや進路を考える時に、「背伸びしすぎないことも大事だよ」と伝えたいです。若いうちこそ無理がきく、経験を積むべきという側面があることも分かってはいますが、それ以上に負荷をかけることはないのかなと考えています。当然、負荷をかければかけるだけ成長する人もいるので、一概には言えません。まずは自分がどういう人間か理解すること、そうすれば自分の能力や性格に見合った病院や科を選択することができると思います。

金城先生のように最初の希望と進んだ科が結果的に違う場合もありますよね。

そうそう。経験することで自分の新しい可能性や適性に気が付くこともある。ハートライフ病院の研修プログラムなら、悩んだり迷ったりした時もフレキシブルに相談に応じていますよ。

病院全体が研修医を見守ってくれるハートライフ病院は、若いドクターも多いので活気があります。一緒に成長しましょう！