認定看護師と看護のスペシャリスト

看護のスペシャリスト「認定看護師」。特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を有し、水準の高い看護の実践を行うとともに看護師の指導やコンサルテーションが行える看護のスペシャリストで、2023年1月現在、ハートライフ病院には9領域10名認定看護師が在籍しています。また、高度で専門的な知識と技能を身につけ、医師による手順書のもとに診療の補助を行うことができる2名の特定行為研修修了者、糖尿病治療における生活指導のエキスパートである糖尿病療養指導士1名が在籍しています。

感染管理認定看護師

感染対策管理室 城間 克也

病棟在籍時に関わったノロウイルス集団感染で、対策方法の知識はあるが、スタッフを導く「指導力」が未熟なため、感染拡大をくい止められず苦い思いをしました。認定看護師の役割である「実践・指導・相談」を、知識・技術・経験とともに身につけ、感染管理では職員の中心となり牽引し、院内感染を防いでいきたいとの一心が感染管理認定看護師を目指すきっかけでした。今やコロナで大変な状況ですが、やりがいのある毎日です。

感染管理認定看護師

手術室 大城 美那

業務内容は院内感染の調査や監視、感染防止マニュアルの作成や整備、感染の情報提供や職員教育・指導など多岐にわたります。 また、医師や看護師、薬剤師などの関係職種を交えて感染対策委員会を構成し、各部門で発生している問題点の把握や共有などを行い感染予防を徹底し、安全な職場環境の構築と安心・安全な医療の提供に努めています。

緩和ケア認定看護師

4階病棟 高宮 里沙

私が緩和ケアの認定看護師を目指すことになったきっかけは、自分の未熟さを実感したからです。多くの患者さんが死を目前とした時の苦しい症状への対処が十分にできなかったり、家族と共に看取る時の声かけや家族へ配慮を行いたい気持ちはあるが、どうしたらいいのかわからなくて悩んだ時期があり、ちゃんとした知識を身につけたいと思いました。認定をとるなかで知識だけでなく、他の先輩方の実践も勉強になりました。

救急看護認定看護師・特定行為研修修了者

救急外来 師長 兼本 愛美

私が認定看護師を目指したきっかけは、高度な専門的な知識・技術をもって患者さんやそのご家族へ支援したいと思ったことでした。学生の頃から認定看護師になりたいという思いがあり、入職してから認定看護師になるために段階的にキャリアプランを立ててきました。看護部の手厚いサポート、認定看護師の先輩のサポートもあり、理想とする形で資格を取得することができました。一緒に認定看護師を目指して活動してみませんか?

手術看護認定看護師

手術室 富田 賢一

認定看護師を目指したきっかけは、手術看護にやりがいを実感する自分に気づいた事でした。手術看護のイメージは『患者との関わりは限られた短い時間で信頼関係を築くのは難しい』と思われます。ですが手術が終わるまで常に患者に寄り添い、安全で確実な医療が求められる「術中」という時期に深く関われる特徴があります。また意識のない患者の擁護者として、望まれる理想の看護は何かを考えながら実践しています。

緩和ケア認定看護師

4階病棟 長浜 洋美

看護師1年目に外科病棟に配属され、痛みや呼吸困難、身の置き所の無さを訴える患者にどのようにケアをしたらいいのか分からず、自分の不甲斐なさを感じていました。その中でも、最後の時間をどのように過ごしたらいいかと計画している患者と出会い、「人生を生ききる」事を考えるようになりました。「自分の人生これで良かった」と思っていただけるような看護の提供を目指しています。

糖尿病看護認定看護師

看護部 又吉 直美

認定看護師を目指したきっかけは、当時の師長より「認定看護師に向いている」と言われた一言でした。マイペースな性格をデメリットではなく、一つのことにじっくり取り組める強みと言って貰えたことで自信がつき認定看護師を目指そうと思いました。糖尿病看護を選択した理由は、教育入院の受け持ちや糖尿病教室担当と糖尿病患者さんに関わる機会が多い中で、その看護の難しさに自分自身が学んで成長する必要性を感じたからです。

糖尿病看護認定看護師・特定行為研修修了者

3階病棟:比嘉 由布香

糖尿病療養指導士を取得後、日々の糖尿病患者さんとの関わりや、研究会や学会参加などを通して糖尿病看護の面白さを実感し認定看護師を目指したいと考えるようになりました。日々の業務と勉強の両立は大変でしたが、無事に合格し認定看護師になることができました。現在は、患者さんとの面談や療養指導を主に行っていて、患者さんの状態をタイムリーにアセスメントし特定行為でインスリン調整をしています。今は3階病棟の患者さんをメインに行っていますが、これから少しずつ活動の場を広げていきたいと考えています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

褥創管理室 宮平 良太

褥瘡や足の傷などの傷に関するケアを中心とし、その他ストーマや失禁など排泄に関するケアを専門的に行っています。これらのケアを要する方達は、身体的・精神的・社会的に様々な苦悩を抱えてらっしゃることも多いと思います。水曜日は形成外科の先生と共に「足と傷の外来」を、水曜日と木曜日は消化器外科の先生と共に「ストーマ外来」を行っています。外来を通して、傷や排泄で悩む方達の力に少しでもなれたらと思っています。

特定行為研修修了者

ICU 冨里 康太

特定行為とは、医師の判断を待たずに手順書に沿って一定の診療の補助を行うことです。診療の補助を看護師が担うことで、患者さんへ必要な医療をスムーズに提供できるようになり、医師は診断や治療に専念でき迅速に医療介入することができます。私が特定行為を取得しようと思った理由は、自身のスキルアップや自部署を始めとした病院全体での看護師の活躍の場を拡大し、チーム医療でよりよい医療を提供したいと考えたからです。

認定看護師になるには

日本の看護師免許を取得し、5年以上の実務・研修が必要です。さらに、実務・研修期間の3年以上は目指す認定看護分野での経験が必要です。
実務経験をクリアした上で、6ヶ月(615時間以上)の教育課程を修了すると認定審査(筆記試験)の受験資格が得られます。
また、認定看護師の資格は5年ごとに更新が必要です。