チームで連携しながら万全のサポート体制で臨む分娩

分娩控室で待機する妊婦さんを看護している我那覇師長。妊婦さんに親身に寄り添う助産師の存在は産婦人科医にとっても心強い存在だ。ハートライフ病院ではチームで連携しながら分娩に臨む。

――――ハートライフ病院では、産婦人科医と助産師、看護師のみなさんがスムーズに連携を図って、チームで分娩などに対応しているとお聞きしました。具体的にはどんなふうに協力体制を取っているんですか?

我那覇

現在、助産師は20人で看護師が16人。産婦人科と婦人科を合わせて業務を行っていて、他にも乳腺外科、他科の患者さんも入院されています。産婦人科の先生方と連携を図る大きな作業はやはり分娩ですね。

比嘉

はい。すごく頼りにしています。分娩の際だけでなく、妊婦さんが病院に来たら、まずは助産師さんや外来の看護師さんがヒアリングを行ってくれて、チーム内で共有するところから始まってますね。

宮崎

それと、懸念材料がある妊婦さんにはみんなで注意をしたりしていますよね。

比嘉

そうそう。そういったことも助かりますね。陣痛は何時間もかかるのがほとんどなので、通常の分娩であれば、その時は助産師さんがメインで妊婦さんをケアしてくれて、胎児の心音が落ちてきたとか、いよいよ生まれそうになったとか、何か処置が必要なタイミングでドクターが入ります。

我那覇

同じ日に最大で7人の赤ちゃんが生まれたことがありましたね。帝王切開も入れて。

宮崎

確か月60人とか70人、取り上げたこともありますよね。年間で700人ぐらいの時もありましたね。

比嘉

新しい病棟ができたら一気に分娩も増えたよね。産婦人科の外来をやってると、「どこが少子化なんだろう」って思うことありますね(笑)。

我那覇

今日はお産が多そうだと思ったら、リーダーが判断して分娩係の助産師を増やして、1人の受け持ちは2人までにしています。あとは分娩の進行状況に応じて判断して進めていきます。

比嘉

我那覇師長のようなリーダーが妊婦さんの状況を把握しながら、産婦人科の5人の医師の外来や手術の状況なども確認して、どの先生がお産に立ち会えるか、連携を取って動いてくれています。いないと業務が回りませんね。

宮崎

ホントそうですよね。

我那覇

出産までは37~40週と結構長くかかるので、勤務表では先々のことまで読めません。まずは一旦、助産師や看護師を平均的な人数で組んで、あとは臨機応変に状況を判断して、安全に分娩できるよう助産師・医師の配置を調整します。

比嘉

私の場合、産婦人科の知識が乏しい研修医の時に、分娩介助を実際に現場で教えてくれたのは助産師さんだったので、分娩時に一緒にいてくれると精神的にすごく安心できます。相談もしやすいし、通常の自然分娩に関しては助産師さんの方が圧倒的に経験数が上ですからね。

宮崎

助産師さんも外来の看護師さんも患者さんからいろいろ情報を集めてくれて、医師に共有してくれます。僕らが細かくケアできないところにも目を配り、フォローをしてくれる。本当に助かります。チーム医療だからできることだと思いますね。

――――仕事のやりがいを感じる時はどんな時ですか?

比嘉

通常の分娩で無事に赤ちゃんを取り上げて「ありがとう」と感謝された時や、婦人科のがん患者さんとの信頼関係を築けた時ですね。がんは5年で寛解とされますが、その後も定期的に検査や診察が必要で長いお付き合いになります。私が県外や他の出先機関で研修を終えて戻ってきた時に、婦人科のがんの患者さんが、「先生待ってたよ」って言ってくれるのは医師冥利に尽きます。

宮崎

比嘉先生はリピーターの妊婦さんも多くて、同じ妊婦さんで4人目まで全部比嘉先生が取り上げたこともありますよね。

比嘉

そうそう。意外といるかもしれない。ずっとハートライフに来てくれるとありがたいなって思う。

宮崎

僕の場合は研修でいた友愛医療センターから、わざわざハートライフに移って来てくれたりする人がたまにいて、とてもうれしいです。婦人科の方で腫瘍の患者さんと信頼関係ができて声をかけてくれたりすると、頑張ろう!って思えます。

我那覇

私のやりがいは、赤ちゃんが生まれて家族が増えるその瞬間に立ち会えること。いつも感動してうれしくなります。

宮崎

うんうん、わかります!

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