女性の一生を通してトータルケアで寄り添い続ける

武田 理 医師
1986年に山口大学医学部を卒業後、同年、研修医として山口大学大学病院産婦人科に入職。2001年よりハートライフ病院産婦人科に勤務後、2003年より再び山口大学大学病院で勤務。2008年よりハートライフ病院に再度入職し、現在は産婦人科センター長・婦人科部長を兼任。産婦人科指導医として若い医師や研修医の指導も行っている。

――――産婦人科センターの主な業務を教えてください。

産婦人科では妊娠・分娩・手術の診療を行い、妊娠初期から後期、分娩、産後までを、産婦人科医と助産師、そして看護師が緊密に連携しトータルでサポートしています。私は婦人科の腫瘍系やがんの専門医でもあるため、婦人科での対応も多いですね。良性の卵巣腫瘍や子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術、若い女性のホルモン分泌異常や更年期女性のヘルスケア領域、子宮脱や膀胱直腸瘤などの性器脱にも対応しています。子宮頸がんや、前がん病変に対して行う「レーザー蒸散」は、県内では他院ではまだ少ない治療です。切除手術が一般的な子宮頸がんや前がん病変をレーザー蒸散で焼き切ることで、出血が少なく、術後の妊娠時の流産や早産のリスクも抑えるとされています。入院せずに30分程度で外来治療ができ、患者さんの身体への負担も少なくて済みます。

 昨年までハートライフ病院の初期臨床研修を受けていた医師が現在、プログラムの基幹病院である友愛医療センターで研修中です。当院だけでは経験できない症例や手術、手技が豊富に体験できます。また、周産期の症例だけでなく、不妊内分泌系や悪性腫瘍の化学療法、緩和ケアなど、さまざまな分野を学ぶことができます。

――――産婦人科・婦人科の医師にはどんな心構えが必要でしょうか。

 産婦人科では赤ちゃんの状態について、時に深刻な告知が必要だったり、婦人科では患者さんにがんの告知をすることもあります。時間をかけた丁寧な説明や、患者さんの気持ちに寄り添ったデリケートな対応が求められます。

――――研修医を受け入れる際に大切にしていることはなんですか。

 「産婦人科は大変そう」というイメージを持たれがちですが、当院では業務や当直の負担などが研修医に集中し過ぎないよう、指導医や上級医がしっかり調整しています。大規模の大学病院などとは異なり、研修医の数が適度なので、上級医が受け持つ患者の手術や帝王切開なども一緒にでき、症例数が充分経験できます。医局の雰囲気もアットホームで、病院全体で研修医を見守り育てるムードがあります。

――――最後に医学生や研修医にメッセージをお願いします。

 一昔前に比べ、産婦人科を取り巻く環境も大きく変わり、日本産婦人科学会では激務のイメージがあった産婦人科医の労働環境の改善に力を入れています。当法人は、「沖縄県ワーク・ライフ・バランス企業認証制度」の認証企業です。職員のメンタルヘルスケアのための環境づくりや有給休暇の推奨、育休・産休からの復帰なども手厚くサポートされており、女性医師の復帰率についても高いと感じます。仕事と家事や育児の両立、プライベートライフの充実、柔軟な働き方ができる職場だと思います。産婦人科医は新しい命に出会える意義のある仕事です。多くの医学生、研修医が興味を持ち、目指してくれることを期待しています。

ハートライフ病院

ハートライフ病院に興味をお持ちいただけましたか?

当院では随時病院見学を受け付けています。少しでもご興味をお持ちの方はぜひ見学へお越しください。
雰囲気を肌で感じ、職員の働く姿を見ることでハートライフ病院への理解も深まると思います。 研修医、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

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