研修委員長あいさつ

研修委員長・呼吸器内科部長 普天間 光彦

 当院は7人の初期研修医募集を行っており、一人ひとりに目が行き届く研修を心がけています。人数に余裕があるのでプログラムの変更も比較的気軽にでき、研修途中で「この科に興味が出てきた」や「今の科を延長して研修したい」と言う要望にも可能なかぎり応えるようにしています。また、頑張りすぎていないか、忙しい中でも精神的な余裕があるか、周囲との人間関係は良好にいっているかなどを観察し過度のストレスを抱え込まない配慮を心がけています。幸いにもここまで一人の脱落者もなく全員が無事に卒業し医者として活躍しています。
 ハートライフ病院は、患者さんが自宅での生活と同じように入院生活を快適に過ごせる事を第一と考え、重症患者(ICU・HCU)を除いて全床個室を原則としています。患者さんが家族や友人とリラックスできる中で快く医療がうけられるように病院環境の整備に努力しています。そのような環境の中で、琉球大学医学部との交流を図りながら、大学を含むスーパーローテート方式による研修が行われ、2年間に幅広い知識と技術の習得とUp to dateの医学知識が得られるように様々なカンファレンスを行っています。患者さんを良くしていこうとする情熱は診断や治療についてチーム内の討論を活発にし、研修医の熱意が上級医や病院を変えることもあります。また研修医が自分の力量を知ることは重要で、研修期間中は定期的に自己評価とスタッフの評価を行い、より高い評価を得られるよう努力が必要です。人は自分が成長していることを実感出来るときに生きがいを感じるそうですが、見ている側も研修医の成長がやりがいとなっています。これからもお互いが成長しながら研修できる病院を目指して行こうと考えています。